人生で1度は読んでおきたい稀代の傑作・マブラヴ(2003年)マブラヴオルタネイティヴ(2006年)

 

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とても久しぶりの更新になります。

今回言いたいこと

マブラヴは数あるフィクション作品の中でも世界最高クラスの傑作

 

いきなりですが、今回は『マブラヴ』について紹介していきます。

なんだか仰々しいタイトルになってしまいましたが、これが誇張でも何でもないことは、この作品をプレイした方には確実に通じるかと思います。

 

細かいことを言うとネタバレになってしまうのであまり詳しくは言えませんが、『マブラヴオルタネイティヴ』のラストエピソードを読み終わった時には、筆舌に尽くしがたい感情を味わい、きっと人生において何かしらの糧になるはず。

 プレイした人の中で一生忘れられない作品になると思います。

 

マブラヴ』とはゲームブランドâgeが2003年に発売したPCゲームで、その特殊な構成と予想外の展開に多くのファンを獲得し、âgeをトップブランドまで押し上げた作品です。

進撃の巨人』を読んでいる方なら、作者の諌山創氏が多大な影響を受け、「パクった」と公言なさっている作品と言えば理解していただけるかもしれません。

 

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 PC「ゲーム」と言ってはいますがゲーム性は無く、ただひたすら文章を読み進める「ノベルゲーム」となっていますので、映画や小説を見る感覚で手に取っていただけると思います。

 

PCゲームを少し齧ったことのある方なら「なんで今さらマブラヴ?」と思うかもしれません。

というのも、先日「勇者ああああ」においてâgeが2001年に発売し大ヒットした『君が望む永遠』が取り上げられ、自分の中で何度目かも思い出せないâge作品ブームが来ているからです。

 

君が望む永遠』はあの大ヒット韓流ドラマ『冬のソナタ』がモチーフにした(パクった)作品ということで、物語の完成度の高さも皆さんご存知かと思います。

そして、この作品の間接的な続編が『マブラヴ』であり、この『君が望む永遠』のメインヒロインである涼宮遙速瀬水月が『マブラヴオルタネイティヴ』に登場するので、時間のある方は少なくともアニメ版の『君が望む永遠』(全14話)を視聴後、『マブラヴ』をプレイされることをオススメします。

 

君が望む永遠 ~Rumbling hearts~(通常版)

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君が望む永遠 Blu-ray BOX

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加えて現在、映像化不可能と言われていた『マブラヴオルタネイティヴ」のTVアニメ化、またオルタネイティヴの続編である『マブラヴ インテグレート』が発表されており、後述するUNLIMITED編のIFの続編である『マブラヴ アンリミテッド・ザ・デイアフター(TDA)』の完結編episode:04の製作も前作から7年経って遂に発表されました。(ここまで長かった‥‥)

 2009年にアンリミテッド・ザ・デイアフターが発表された時、まさか2020年になっても完結していないとは思いもしませんでした。

 

 

この1年、20周年ということで過去類を見ないほどに動きを見せているâge

これを機に『マブラヴ』の知名度が少しでも上がればいいなと思った次第です。

 

 ~小休止~

 

マブラヴのかっこいい公式PV)

アージュ10周年記念PV(2009年)

 1:55~2:20あたりの『君が望む永遠』組のパートが最高。「明星作戦」参加のため戦地に赴いた想い人、鳴海孝之の無事を祈る遙と水月。しかし孝之はもう.....

 

 美郷あきさんの「calling」がホントに名曲ですね。

 

それでは作品紹介に行きたいと思います。

 

マブラヴ(2003年)

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Ⓒ2003âgeマブラヴMuv-luv

マブラヴ』です。パッケージを見て分かる通り、「テンプレなギャルゲー」ですね。こちらのマブラヴですが、発売が2003年2月。17年前の作品になります。

少し古いんですが、今なおメディアミックスされている作品なので、男女問わず是非これを機会に手に取っていただけると嬉しいなぁ....

自分自身も通しでプレイしたのが15年近く前....なのでもしかしたら細かい内容に間違いがあるかもしれません。ご容赦くださいませ。

 

上記のとおり、「超ド級のテンプレギャルゲー」なんですがこの『マブラヴ』は本編のシナリオが2編に分かれています。

最初にプレイできるのが所謂「テンプレギャルゲー」なEXTRA編。EXTRAのメインヒロイン2人の物語を読むことで、その次のお話、UNLIMITED編へ移行します。

ただ厄介なのが、このマブラヴ「1本のソフトで完結しません」

UNLIMITED編の後に続くお話が別のソフト『マブラヴオルタネイティヴ』。

マブラヴを楽しむためには『マブラヴ(無印)』と『マブラヴオルタネイティヴ』が最低限必要になります。財布に優しくないですね。

プラットフォームで言えばプレイできるハードがPS3Xbox360PSVITAだけでしょうか

しかし今は2020年。便利なもので、なんとsteamからも『マブラヴ』と『マブラヴオルタネイティヴ』の2作品が配信されています。これでパソコンさえあればどこでもプレイできます(やったね)。

 


この他ファンディスクや外伝がありますが、本編を知るだけならこの2本だけで充分です。今でも色々出ているので、全部補完しようとしたら財布が持ちません。

まず本編をやってみて、その他も気になったら手を出してみるといいと思います。

 

作品紹介

上記のとおり、『マブラヴオルタネイティヴ』までで1作なので、まとめて紹介したいと思います。

EXTRA編

白陵大付属柊学園3年生の「白銀武」は、幼馴染の「鑑純夏」や親友の「鎧衣尊人」たちとふざけ合いながらも普通の生活を送っていた。そんなある日の朝、目が覚めた武の隣には少女が寝ていた。そしてその少女「御剣冥夜」はそのまま住み着いてしまう。

白陵柊学園に通う主人公「白銀武」。

そのお隣に住む幼馴染の「鑑純夏」。

武ちゃんの家に突然転がり込んでいた「御剣冥夜」。

この3人とその他テンプレサブヒロイン+男が繰り広げるドタバタギャルゲです。

 

このEXTRA編だけでも、結構面白いんじゃないかなぁと個人的には思います。しかし、やはりオルタネイティヴ目的でマブラヴを始める人にとっては退屈なようです。

ただ、このEXTRA編の「何もない退屈で平和な日常」がどれだけ儚くも尊く、大切なものであるかは『マブラヴオルタネイティヴ』を最後まで読んだ方なら分かると思いますので、やはりEXTRA編は必ず読んでください。

 

UNLIMITED編

 

 「白銀武」は冥夜や純夏、クラスメイト達と共に、仲良く、普通ではないが平凡な生活を送っていた。ある朝目が覚めると、時刻は8時を過ぎていた。遅刻だと思った武は慌てて外へ飛び出すが、目の前には朽ち果てた町並みが広がっていた。そして純夏の家を押し潰すように倒れている人型ロボット。武は夢だと思い込み、「白陵大付属柊学園」へ向かうが、そこは「国連軍横浜基地」になっていた。ますます夢だと思った武だったが、不審者として捕まった後、ようやく夢でないと感じ始めた。

 香月夕呼によって留置場から出ることができた武は、この世界が地球外起源種「BETA」と戦争中であることを夕呼から聞く。そして、「白銀武」はこの世界に「存在していない」ことを聞かされるが、武はその事実を受け入れる事は出来なかった。

 しかし明日を生きるため、香月夕呼の言葉を受け入れ、やむを得ず訓練兵としての生活を始める武。そこには「元の世界」にいたクラスメイト、「御剣冥夜」、「榊千鶴」、「彩峰慧」、「珠瀬壬姫」が居た。当然、冥夜達は武のことを知らず、武は戦時下の軍国主義社会の価値観や覚悟の違いに当惑しながらも、冥夜達と日々訓練に励む。いつか「元の世界」に戻れることを信じて.....

 いつも通り自宅で目を覚ました武ちゃんでしたが、いつもの風景とどこか違う……

登校してみると、通っていた学園が「軍事基地」に変わっていました。

なんと、宇宙人「BETA」に侵略されている地球に武ちゃんは飛ばされてしまいました。そこで、元の世界では物理教師だった香月夕呼(見た目・性格は一緒だがEXTRA編の人物とは厳密には別人)のもとで強くなろう!という話です。

このUNLIMITED編までが『マブラヴ』に収録されています。

そしてこのUNLIMITED編が直接的に『マブラヴオルタネイティヴ』へと繋がっていきます。

 

また、このUNLIMITED編から「BETA」と呼ばれる敵対生命体と「戦術機」と呼ばれるBETAに対抗すべく作られたロボットが出てきます。

 

BETA 

Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(人類に敵対的な地球外起源種)

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Ⓒ2006ageマブラヴオルタネイティヴMuv-LuvAlternative

 

とはいえ、「BETA」という敵と戦っているよ、くらいの感覚で、そこまで本編に出てきたりはしません。出てくるには出てくるんですが、BETAとの戦いが見たい、という方はUNLIMITED編においては肩透かしを食らうかも……

BETA戦はオルタネイティヴで大量に出てきますので、そこまで頑張って読んでみてください!

マブラヴオルタネイティヴ(2006年)

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 Ⓒ2006âgeマブラヴオルタネイティヴMuv-luvAlternative

前作『マブラヴ』UNLIMITED編から3年後、白銀武が目覚めるとそこは自宅だった。「元の世界」に戻れたと浮かれていた武だったが、家の外には3年前に見た光景が広がっていた。カレンダーはあの日と同じ2001年10月22日。

武はタイムスリップしただけだったことに落胆していたが、未来を知っている唯一の人間として「オルタネイティヴIV」を完遂させ、BETAを殲滅し人類を勝利へと導くべく、国連軍横浜基地の門戸を叩く事を決意した。再び207部隊に編入した武は、3年間の従軍経験と未来の記憶、人並みならぬ覚悟だけでたった一人、戦いに臨む。

人類に残された時間は、あと2ヶ月。

 事実上の本編です。

衝撃のラストを迎えた前作『マブラヴ』が発売された2003年から延期を繰り返すこと3年、2006年2月に満を持して発売された『マブラヴオルタネイティヴ』はとんでもない作品でした。

発売後すぐにオルタの評判は広まり、2006年当時、僕も金沢市内の家電量販店を探し回りました。しかし当時PCゲームを売っている家電量販店など金沢市内には数えるほどしかなく、どこへ行っても売り切れ。

やっとの思いで、今はなき金沢市元町のジョーシン2Fの隅っこで見つけたのを覚えています(2007年に示野にジョーシンができるまでは、金沢市ジョーシンと言えば元町の1店舗だけでした)。

 

失礼しました。

ざっくり説明すると、主人公の「白銀武」がUNLIMITED編での記憶を頼りに、今度こそBETAから地球を取り戻すため戦うお話。

そして、武ちゃんの精神的な成長を我々読者が共に見届けていくお話になります。それだけじゃないけどね!

 

加えて、この作品の最大ともいえる特徴が

「オープニングが超カッコイイ」ということでしょう。

 


なんとこの『マブラヴオルタネイティヴ』、主題歌を歌うのはあの「JAM project」さんです。

太平洋戦争末期の特攻隊の方の遺書を基にし、この『マブラヴオルタネイティヴ』のストーリーを読み込んだうえで、この「未来への咆哮」という曲が生まれました。

歌詞が作品とリンクしていて、とても熱くなります。

作中、終盤のとあるシーンでもこの曲が流れるのですが、その時はもう盛り上がるなんてものじゃないレベルで興奮すると思います。

 

たまーに「この曲ドラゴンボールとかのじゃないの?」という方がいますが、マブラヴの曲だからこれ!

 

 

 

また、この『オルタネイティヴ』をプレイする際の注意点としてはかなりハードなグロテスクシーンがあることです。

一応、この作品は全年齢版も出ていますが、基本的には18歳未満プレイ禁止のアダルトゲームです。アダルトゲームではあるのですが、えっちなシーンは膨大なプレイ時間に比して1回しかありません。

 

その代わりに「18歳未満プレイ禁止」を巧みに使ったグロテスクなシーンが作中で約2回、我々に襲い掛かってきます。

グーグル等で調べたらその理由は分かるのですが……正直あまりオススメはしません。

人によっては気持ち悪い直視できないレベルなので、耐性が無い方は「緩和パッチ」もしくは「全年齢版」を推奨します。

 

人物紹介

全員フォローしていたらキリがないので、一部の主要キャラのみ紹介します。

白銀武

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Ⓒ2003âgeマブラヴMuv-luv

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Ⓒ2013âgeマブラヴUNLIMITED THE DAY AFTER Episode:03

 

1枚目が『マブラヴ』『マブラヴオルタネイティヴ』の白銀武。

2枚目真ん中がUNLIMITED編のIFの続編である『マブラヴアンリミテッド・ザ・デイアフター』におけるUNLIMITED編から3年後の白銀武です。

今回の記事では『ザ・デイアフター』には言及しないので『マブラヴ』『マブラヴオルタネイティヴ』の紹介を。

 

マブラヴ』の主人公であり突如平和な世界から宇宙人に侵攻される地球に飛ばされた救世主。

お調子者でよく周りをからかったりします。

ごく一般的な高校生学園生ですね。

この手の物語によくある「女子にもてる体質」。作中では恋愛原子核と呼ばれることも。

UNLIMITED、オルタ世界では人類の勝利に多大なる貢献をします。

武ちゃんがいなかったら100%人類敗北してます。

仲間のために怒ったり、泣いたり、笑ったりと熱い一面も。

作中通して一番成長するキャラクターです。彼の成長がマブラヴという作品を語る上で欠かせないものとなっていますね。

 

鑑純夏

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Ⓒ2003âgeマブラヴMuv-luv

 

マブラヴのメインヒロインの内の一人であり、正ヒロイン。

主人公のことを「武ちゃん」と呼ぶ、お隣に住む幼馴染。頭頂部についているアホ毛で感情表現したりします。

武ちゃん大好きっこで、恐らく恋愛原子核被害者第一号。

アホ。アホの子です。でも武ちゃんのためなら必死に勉強して学園に合格してしまうほど。

多分この子の原動力はすべて武ちゃんです。

 

UNLIMITED世界では、存在していません。

人類勝利のために必須な存在であり、鍵。

どういった存在なのかはぜひとも本編で確認してください。

乙女の一念、世界を超える。

 

御剣冥夜

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Ⓒ2003âgeマブラヴMuv-luv

 

本作のメインヒロインのうちの一人で、主人公の戦友となる存在。超が1000個つくほどのお金持ち。

主人公の両親を旅行に送り、家に転がり込みます。

この子も武ちゃん大好きっ子。

恐らく、恋愛原子核被害者第二号。

お嬢様だからなのか家庭的なことは壊滅的。

なんでオニギリに卵の殻が入ってるんだよ!

アホ。この子もアホの子。多分勉強できるタイプのアホの子です。

財力にモノを言わせてなんでもゴリ押すイメージがあります。

でも、マブラヴを読んだ人ならそんな冥夜が大好きなハズ。

 

UNLIMITED・オルタ世界では、なんというか.....ザ・武人。結構複雑な家庭事情のもと、戦っています。彼女の強い芯はどの世界でも決してブレず、主人公の大きな指標ともなっています。

武ちゃんとはいくつもの死線をこえていきますね。

作品のラストとなるこの子の活躍は、涙なしでは見られません。

「人類を無礼るな!」で有名だったりするのでしょうか?

 

メインヒロインでありながら、本当にカッコいいです。

ぜひとも感動を!本編で!

 

香月夕呼

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Ⓒ2006âgeマブラヴオルタネイティヴMuv-luvAlternative

 

マブラヴを語る上で欠かせない存在。

本作の裏の主人公だと思っています。

 

EXTRA世界では、主人公の通う学園の危ない物理教師。突然何かに閃いて授業を中断したりと自由奔放。

天才であり、奇人です。自分の好奇心のためならなんでもしそうなイメージがあります。

ドライビングテクニック頭文字D並みに超絶です。

オルタ世界とEXTRA世界を行き来する武ちゃんを信じられる程には、柔軟な感受性の持ち主なんでしょうね。

 

UNLIMITED・オルタ世界では軍事基地の副指令となっています。

人類勝利のため全力を尽くします。

ただ一方で。勝利のためには倫理を平然と無視するなど、手段を厭わない冷徹な側面も。

EXTRA世界から来た武ちゃんを手助けし、利用する人物。

 

人類を、ひいては地球をBETAから守るために孤軍奮闘しています。

武ちゃんも人類勝利の鍵なのですが、この人なくしてオルタ世界の武ちゃんは存在しません。

それくらい、このマブラヴという作品すべての根本にこの人が関わっています。

 

終わりに

ちょっと紹介するつもりがとんでもない長さになっていしまいました。それだけこの作品の内容が濃いということでご容赦ください。

 

見直したんですけど、これあまり紹介出来てませんよね?

 

こんな記事でも興味を持っていただけたらいいなぁ....

それはさておき!このマブラヴ!本当に面白いんです!

マブラヴ』『マブラヴオルタネイティヴ』を読み切るのに、個人差はあると思いますが、大体60~80時間かかると思います。

ほんとに長いです。

しかし、この作品のラストを迎えた時には、きっと人生でもTOP5の作品に刻み込まれるのではないでしょうか。

ぜひとも、一度読んでいただきたいです。

 

マブラヴ(全年齢版)

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  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: DVD-ROM
 
マブラヴ オルタネイティヴ(全年齢版)

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Fate/stay night[Heaven's Feel] presage flower 桜がかわいい話

公開から1年たったのでゆるりと感想です。

 


劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」第一章/予告編第二弾 | 2017年10月14日公開

 

 

 

とにかく密度の濃い作品でした。

 

アニメや映画はたくさん見てきましたが美術や音楽、キャラクターの細やかな描写でこれ以上の作品は今まで出会ったことが無いと断言出来ます。

まだまだ色んな所にネタや原作を補完するような内容があると思うのでHFルートをもう一度プレイして何度か劇場に足を運びたいと考えております。

 

見ていらっしゃらない皆様は是非この機会に間桐桜がヒロインの聖杯戦争を見て欲しいものです。

 

 

 僕の型月作品との出会いは劇場版「空の境界」(2007-2009年)からなのですが時系列や世界観の設定がすごく複雑で当時はすごく混乱し、色々と調べていく過程で「Fate」そして「月姫」と出会いました。原作はあまりの面白さに時間を忘れてプレイして気づいたら朝だったという事が当時は何度もありました。Fate/stay nihgtという作品は全3ルート構成でその中でも一番好きな[Heaven's Feel]ルートが今回ついに映像化されるということで発表から約5年、staynightプレイから10年、本当に楽しみにしていました。

 

FateUBWを踏まえて語られるHFルートは3ルートの中でもかなり異色であり、映像化が困難と言われるほどに人間関係や世界観の設定が濃密となっています。何度も「他ルートは見てないけど今回HFから見ても大丈夫?」と聞かれることがあったのですが後ほど感想でもお伝えしますがかなり厳しいと思います。2ルートクリアが前提であり序盤の共通ルートや導入部分が端折られているからです。

 

最低でもDEEN版のFate、4年前に放送されたUBWを見ているのが前提の内容となっておりますが「見ていないから時間ないし今回もパスでいいやw」で済ませるのはかなりもったいない作品と思います。

FGOやプリズマ☆イリヤで型月作品に興味をもっていただけたらFate原点の物語に触れていただきたいです。

 

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ここからはネタバレやら感想になっておりますので原作未プレイや劇場版の内容は見たくない方はお気を付けください。

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・「桜の物語」

当然と言えば当然なのですがヒロインが桜なのでセイバーや凛の出番はガッツリ削られています。あくまで桜がヒロインという制作者側の気合というか意思を感じたので僕のような桜が好きという人には嬉しいと思います。

桜の幼少期や、士郎の出会いも丁寧に描かれていますし、なにより心理描写がすごいんですよね。桜はセイバーや凛と比べてバトルシーンも無いというかなり人間らしいヒロインなので喜んだり、悲しんだりする表情が多いと思っているのですがそれを描き切ってるのはアニメーターの方には頭が上がりません。。。個人的にはセイバーが桜の手伝いをしようとしているシーンの表情の変化が好きでした。

このクオリティや世界観を保っていただけるのであれば満点の作品になると思います。桜かわいい。

黒桜になったときは一体どうなってしまうのか割と心配ではありますが()

 

 

 

・「慎二がめちゃくちゃ不憫」

これにはかなり驚きました。ほぼ全ルートでかなり印象が悪いワカメなのですが今回はめちゃくちゃ可哀想です。いきなりサーヴァント対決を仕掛けたのに数秒で負け、臓硯には出来損ない扱いされていたのでなんか新鮮でしたね。最後の方では頑張って魔術の勉強(?)もしてたので慎二君には頑張ってほしいですね。(まあ後で桜に殺されるのですが)

 

 

 

・「バトルシーンと美術」

これはufoが制作するならどうしても期待してしまう部分だと思うのですが今回もいい意味で期待を裏切ってくれましたね。特に舞台挨拶でもおっしゃっていましたランサーVS真アサシンは圧巻でしたね。3Dとアニメーションの融合と言えばいいのかよくわかりませんがめちゃくちゃ動くんですよね。ライダーVS真アサシンはライダーらしい戦いを見せてくれましたし、オルタVSライダーが今から楽しみになってきました。

美術は空の境界のような綺麗なところが多かったですね。特に雪が降るシーンは思わず魅入ってしまいました。街シーンもかなり書き込まれていてすごかった…路地裏とか桜と士郎があるく道の花とかもかなり細かいところまでぎっしりです。

ちなみに虫がマジで動くのでありえん気持ち悪いです。

 

 

 

・「細かい所とか」

☆衛宮家の引き出しに切嗣のたばこが入ってたけど銘柄がナタリアさんが吸っていたのと同じものだったかもzeroとかの内容も回収してた。

☆ショタ士郎と慎二の運動会写真が新鮮だった。意外と長い付き合いなんだなお前ら。(Fate/staynightの続編Fate/hollowataraxiaで語られているエピソードですね。)

☆めちゃくちゃ端折ってるセイバーとの出会い「問おう。貴方が私のマスターか?」とかの件とかアーチャーがセイバーに滅多切りにされるシーン、凜が士郎を救うためにペンダント使うシーンが無いので驚いた。これがブログ前半で言ってたHFが見ている前提で作られているってことなんですよね。桜の物語として作らているのでリソースがほぼそこに使われています。桜好き。

☆「士郎の異常性」やっぱりどこか壊れているんですよね。人を救おうとすることが生きがいというか正義の味方という呪いに囚われているような表情が多かった。士郎好き。

 

 2章以降も見どころも多いしホント楽しみですね。英雄王とかギルガメッシュとか英雄王とか。桜vsギルガメッシュなんて鳥肌ものですよ()

この文章読んでる人は下の画像の後何が起きるか分かっていると思いますが(笑)

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しかしufo版UBWではきのこが改編を加えて実質ギルの勝ち逃げのような形にしていたのでHFでもギルガメッシュは何かしら桜に報いる形になるかもしれません。

FGOしかやってないギル大好きな女子がはぁあぁぁあああああ?!ってなっちゃいますからね

 

須藤監督、いい塩梅にお願いします。

 

 

 

稚拙な文章ですがここまで読んでくださってありがとうございました。

 

桜だけの正義の味方になる士郎めちゃくちゃかっこいいですし、個人的にはバーサーカー戦が一番楽しみにしてます。

 

2章と3章はそれぞれ3回は行く予定なので観る方がいたら是非語りましょうね。桜かわいい。

Fate/stay night [Heaven's Feel]』II.lost butterfly 2019年1月12日公開です。

 


Fate Stay Night: Heaven's Feel II - Lost Butterfly PV 2 HD

 

 

 

ジャニーズはキンブレ禁止です

先日、といっても4か月ほど前ですが部活の同期のツテでA.B.C-Zの公演にお邪魔してきました。とにかくカッコよくて、すごく楽しませて頂きました。

 

そこで話題になってるのはJr.担のキンブレ。A.B.C-Zのライブに入ったことがある人はわかると思いますが、A.B.C-Zには定番のペンラ演出があります。会場中が河合の指示でペンラを消して、一斉につけて。

とても美しい光景です。しかし近年では河合の指示があってもペンラを消さない人がかなり目立った。ペンラだったらまだいいかもしれない、公式で禁止されてるキンブレが消さないから問題になっています。

ラブのメンカラは分からないのですが、自分も見ていてピンク、黄色あたりの色がついたままで少し複雑な心境でした。あと、規格外うちわ多すぎな?

 

そもそも何でこんなにキンブレがジャニオタ間で普及したのか。勿論それはガムシャラやキントレなどをはじめとする夏のJr.の現場が主な原因だろういうことです。

なんでもJr.の現場でキンブレを公式が売ってしまったことが一番の原因だそう。いくつも種類ださなきゃ、ということでキンブレが一番コスパ的にも良かったのでしょう。それをJr.の現場だけでやってくれてればいいのですが(良くないですが)先輩のバックについた時もやり、それを見た人が良いことだと思って真似する負の連鎖が続いてると考えています。そのうえたちの悪いことにキンブレと公式とを区別できないメンバーがファンサをするから余計キンブレが増えていく

良く現代の子はモノを調べないといいますが、それも原因であるように思います。

 

もちろんその中に良識なファンやタレントもいると思います。一概に全員が悪いというわけではないですがそれでもです。EXとかでうちわが禁止されて自担のうちわが持てるのは先輩のバックかおとなりJr.のときぐらいしかないからアピールしたい気持ちもわかります。

いろいろありますが郷に入ったら郷に従って公演の邪魔をしないように応援するのがマナーかと思います。自分の応援するグループの評判を下げないためにも。

 

最後に

 ジャニーズで発売されている公式ペンライトのみ可能

ジャニーズペンライトはそこまで光らず、目に優しい仕様。振り回すと危ないのでそこまで大きくも長くもありません。(女性の手仕様とも言える)

会場全体を使う総合演出コンサートが多いため、演出邪魔にならないように、というのがコンセプトなのかもしれません。

ジャニーズコンサートでキンブレを使用すると、一か所だけ異常に目立ちます

係員に没収される可能性もあります

AKB系や、ハロプロ系などに馴染んでいる方。

キンブレを持ち込まないように気を付けてください。

 

ペルソナ クリアレビュー

おかどです。クリアレビューです。ペルソナ5

こちらはネタバレ込なのでネタバレが嫌という方は前の記事をば。

https://stat.ameba.jp/user_images/20161008/15/kensussu/b9/a2/j/o0460026013767684840.jpg?caw=800


1週目の難易度はノーマル、プレイ時間は100時間弱です。ペルソナのナンバリングとしてほぼ満点を与えたい出来でした…喪失感が凄い……体調を崩すレベルでハマってましたからね…ああ…

 

ストーリー、コープ、そしてダンジョン攻略。どれも堅実に洗練されていて、隙がありませんでした。完全版からアニメ2本、迷宮探索に格闘ゲーム、果てはダンスまでこなした番長にとっても、過労死寸前まで働いて繋いだ甲斐のある出来だったんじゃないでしょうか。安らかに眠れ…

https://stat.ameba.jp/user_images/20161008/15/kensussu/c3/0a/j/o0480030013767684850.jpg?caw=800

皆大好き僕らの番長。2008年のP4発売からP5発売の2016年まで休みなく働かされ続けたアトラス界のマリオである。下手すると10年選手になってたかもしれない。途中インデックスからセガへのドタバタ移籍やらありましたからね。間を一人で支え続けた番長は最早一作品の主人公の枠を超えていると思います。

 

番長と言えば何と言っても、その人後に落ちないリア充ぶり。ダークな世界観がウリだったそれ以前の作品からガラリと色を変え、ガチガチリア充ライフを送る事に。その様はシリーズの中でもネタになるほど。(参考図)

https://stat.ameba.jp/user_images/20161008/15/kensussu/c8/f6/j/o0387038013767684862.jpg?caw=800

このブッチギリ具合がウケたのでしょうね。P3なんか結末知ってると中々二周目をやる気にならないんですよね…うーん…まぁやったんですけど。大好きですけど。今回もかなり4寄りだと思います。
………………………………………………………

 

 


この記事ではそれぞれをザクッと振り返った後、真エンドについて考察したいと思います。ゆっくりしていってね!P5及びP4Gのネタバレをふんだんに含みますので、未クリアのジョーカー各位はご注意下さい。コープについては取得スキルと簡単な背景のみです。クリア済みで周回前のジョーカー各位は安心して見てくれるといいと思いますよ! 

 

 

 


<認知と現実の狭間で>
今回のキーワードは認知。物事を捉える人間の数だけ世界があるという形で物語が進行していきます。

度々潜入するパレスは歪んだ認知の産物ですし、主人公達のペルソナも反逆の意志を認知する事により生まれます。

観測が現象に影響を及ぼす所はいかにも量子力学っぽいですね。観測するまでは波、観測してからは点という、厨二病患者にはもはやお馴染みのアイツです。必修科目とさえ言える。観測って言葉がもうカッコ良いです。

 

ちなみに認知の歪みという言葉それ自体は精神医学で使われています。内容はそこまで関係があるわけでは無い模様。

今回、特に悪役達はそんな設定によく馴染んでいますね。どいつもこいつも良い塩梅で作られていました。欲望に素直で、明確に認知の歪みを持っていて、共感はするけどもボコボコにするのに躊躇いは無いという。

認知の話に関して特に面白いのは、ボコボコにしたシャドウの主達が、メメントス終点の退行の檻に居た事。「戻ってこれて嬉しい」と宣ってるので、あのシャドウ達はそもそも檻に居て、出られない筈の場所から出て来ていたわけですね。

 

つまり彼等は、現状をひっくり返す反逆の意志を持ち合わせていたという点で、主人公達の持つペルソナと極めて似通っている存在だったと言って差し支えないでしょう。欲望も希望の内ですからね。何かのきっかけ一つでペルソナ使いになっていたかもしれないと考えると夢がありますね。悪役の中でも特にキャラの濃い中年勢を集めたペルソナQならぬペルソナT(チュウ)が発売されたら絶対買います。獅童とか絶対強いですよ。物理特化ですね間違いなく。

 

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そのまんま東ならぬそのまんまシャアとして登場し、主人公達だけではなくプレイヤーの腹筋までも苦しめた獅童正義氏。現職の国会議員で、世間からは不安定な世相を任せるに足る政治家だと大人気。その欲望の歪み具合といい、認知訶学への深い関与といい、間違いなく今作で一番キャラが立っていた悪役である。

 

彼の欲望は、「認知訶学を駆使して邪魔者を排除しまくり、自ら選んだエリートのエリートによるエリートのための最強の国家を作り上げる」という物。その歪みの範囲は、国会議事堂はおろか日本全国をスッポリと包み込んでおり、もしかしたら全世界にすら及んでいたかもしれないという桁違いのスケール。ローマ皇帝かお前は。

当然、やっている事の悪質さも他の悪役とは段違い。時には邪魔者を排除するため、時には有力な協力者の助力を得るため、時にはその両方を目的に、後述の明智吾郎の廃人化能力を使い人々を暴走させたり殺したりしていた。

 

確定しているだけでも、一色若葉の事故死、地下鉄暴走事故、地検特捜部の部長の突然死、秀尽学園の校長の不審死、それに奥村フーズの社長の怪死は獅童または彼に従う部下の仕業。表に出ていない分や、殺人や傷害までには至っていない不当な圧力の類も含めば膨大な数に上ると思われる。ちなみに主人公に前科を付けたのもこいつ。やってくれたなこの腐れハゲェ!

 

疑う余地の無いド外道だが、
"認知訶学という未知の学問にいち早く目をつけ、自らの目的達成手段に昇華させる。"
"自らが改心させられた後も計画を引き継げる部下を従えている"
"魑魅魍魎が蔓延る政財界の隅から隅まで根を伸ばし、完璧に手綱を取って制御している"
と、その策略家としての辣腕は確かなもの。並の人間なら1000回は破滅する程の厄ネタを易々と抱え込むその度量は本物である。

彼の唯一の過ちはノリと勢いで主人公ジョーカーに前科を付けてしまった事。前科さえなければ主人公と怪盗団の面々が会う事は無く、怪盗団も結成されず、平穏無事に野望を成就させていただろう。裏工作一秒、後悔一生である

まぁ獅童シャドウの、やられる直前まで主人公に本気で気づいて無いあの様子を見るに、あの程度の工作は日常茶飯事だっただろうから必然といえば必然だったのだろうけど。
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このように獅童が"語りたくなる悪役"である一方、対になるはずの明智吾郎君は正直ハゲに押され気味。ハゲが強すぎんだよなぁ…

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今作の裏切り枠、探偵王子こと明智吾郎君。リアクション芸人の一面も持ち合わせる。

これは自慢なんですけど、僕プレイ中に早々に彼の正体を見抜いていました。多分半分以上の人が普通に勘付いてただろうけどそんな事は気にしない。

 

彼が僕の中で最重要参考人に目出度く昇格したのは、奥村社長殺害の現場に居合わせて犯人を目撃したと言い出した時。曰く犯人に狙われ、命からがら逃げ出したらしいですが、状況証拠は無く、あるのは彼の証言のみ。怪しさの塊魂じゃねぇか!

 

そこであの双葉のスマホの一件でしょ?もう盗聴器以外何を仕掛けるんだと。ニイジマパレス攻略でパーティに加入した時には既に9割がた黒だと睨んでました。

 

とは言っても、モルガナのパンケーキのアレをネタばらしをされた時は普通に感心しましたけどね。初見P4で足立が黒幕である事に全く気付けなかった程度にはポンコツなもんで。僕が疑いを深めたのは主にメメタァな理由からです。あんまり褒められたもんじゃ無いでしょうけど、怪しいから仕方ない。

 

他の仲間と比べた時に余りに特異な存在過ぎるんですよ彼。コープが自動で進行する。ペルソナ覚醒のシーンを見せない。何かイマイチ動機が不明瞭。そして何より覚えるスキルが一人だけ少ない。あっ…こいつ離脱するんやな…って。
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衝撃の仲間内からの裏切り枠。そして大ボスである獅童の隠し子であるという事実。これだけの要素が揃ってる割に今一つ印象が弱いような感じが拭いきれません。怪盗団が世論から総バッシングを食らってる時、敢えて時流に乗らず自らの信条に従い擁護した(様に見えていた)のと、加入直後に総攻撃後に面白ポーズを取ってたのが全盛期でしたね個人的には…

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余談ですが、前作P4でも裏切りのユダの構想自体は存在していたらしく、最初の真犯人は雪子になる予定だったとか。マジかよお前…

 

しかし仲間としてキャラを立てるために様々なエピソードが付くので、必然的に動機が個人的な物になってしまい共感を得られ難いこと。加えて何ヶ月も一緒に過ごしてきて、絆を深め合ったはずの仲間に裏切られるのはプレイヤーにウケが悪いこと。以上二点を理由に見送られたらしいです。確かに、陽介に「お前はよくやってくれたぜ!?相棒ォ!よく俺の手のひらで踊ってくれたな!」なんて言われたら立ち直れる気がしない。

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勿論これは個人的な感想ですが、今一つキャラが弱い原因として、アトラスがプレイヤーに遠慮しすぎたというのが挙げられると思います。

 

プレイヤーに快適なプレイイングを提供するための配慮が其処彼処に見られる今作。とにかく気を遣いまくってあります。いっそ気を遣いすぎくらいある。

 

恐らくですが、自動コミュになっているのも加入時期がすこぶる遅いのも、全てその手の配慮の結果だと考えられます。明智ももっと手前、例えば斑目辺りからパーティに加入していればもっと衝撃を受けたでしょうし、裏切られたショックも大きかったでしょう。勿論コミュ上げも任意の物にして、極力プレイヤーに気付かせ無いようにしつつ。P4Gの足立なんかは非常に良かったですね。

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みんな大好き世の中クソキャベツ。何故か知らないがP4界隈でトップクラスの人気。アトラスもまさかP4製作当時、足立がプレイアブルキャラクターとして格ゲーに登場する事になるとは夢にも思わなかったことでしょう。

 

P4Gの足立のコミュについて僕が思わず舌を巻いたのは、途中まで任意上げであるのと同時に、それが日時不定だったこと。日も時間帯も固定じゃ無いため、プレイヤーが意図的に突っ込んで動いていかない限り中々上がらない仕様になっています。上げきった人も上げきらなかった人も漏れなく衝撃を受けるトンでもない偽装コミュでした。まさか絆を培っていく相手であるコミュキャラが事件の真犯人とは…やりますねぇ!

 

惜しむらくは、P4Gでは多くの番長が前世まで含めると平気で3周目だったりする経歴の持ち主である為、大して偽装する意味が無いことでしょうか。初めて触れたのがP4Gだった番長諸氏は凄く衝撃を受けただろうなぁ…羨ましい…

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現状、利用する側だったはずの怪盗団には講演会の日に即バレして逆に利用し尽くされ、裏切るつもりながらも尽くしてきたはずの獅童にはアッサリと裏切られ、一番不憫なキャラに成り果てている明智吾郎。もっと獅童との親子関係を軸に展開したり、正義と悪の狭間で苦しんでいる姿を見られればよかったでしょうね。

 

これまた個人的になんですが、明智が根っからの悪人だとはどうしても思えないのですよ。理由としては、最後に身を呈して怪盗団を救ったことも勿論なのですが、やはりあの表のペルソナを使っている時の格好がどうも引っかかるんですよね。あのマントを付けた姿は何らかの反逆の意志の表れなのは確かですから。昔は苦しいながらも純粋に正義のヒーローを目指していた事があってもおかしく無い。もっと早く出会えていたらと言ってましたし。

 

彼がかつてはどのような人間で、ラスボスであるヤルダバオトに力を与えられる事によってどの様に変わっていったのか。そこら辺を補完してくれるコープが有ったら良かったですね。完全版に期待しましょう。

 

<アーモンドグリコープ>
てな感じで非常に魅力的な悪役陣でした。ストーリーがピリッとしていたのは間違いなく彼らのおかげです。キャラ毎の特徴とストーリーの進行が上手く噛み合ってるんですよね。身近なクズから始まり、最後は国家単位の陰謀を企てる男へ滑らかに物語が繋がっていきました。これがもし、いきなり奥田のシャッチョさん辺りから始まってたら、また違った感想を抱いていたでしょう。

 

しかも、それに負けず劣らず魅力的なのがコープを築いていく面々。悪役に食われる事なくタメを張っていた彼らも合わせて、P5のキャラ達はもう満貫全席さながらの盤石の陣営ですよ。つよい。ひたすらつよい。

 

今までのコミュニティ同様魅力的なキャラ達ばかりでしたが、今回のコープは対応アルカナの経験値ボーナスに加え、更に様々な恩恵を得られるというのが新しいです。お陰でコープ上げのモチベーションが更に高くなっています。戦術の拡張、アビリティの付与、装備の強化、取得金額の増加、技の取得etcetc…キャラ同士の差別化を図ると同時にモチベーションを爆上げさせる…アトラスは天才か…?


例えば三島君なんかは怪盗団全体にグロウ系スキルの効果を付与する破格の性能を持ってます。余りに弱い所で闘うと経験値が入らず、そこそこの所で闘えばどんどんSPが無くなっていく消耗戦仕様の為、レベル上げの手間が省けるのは本当に助かる。

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ご存知庶民代表、三島由輝さん。多分似た名前の有名作家とは特に関係ないと思います。

序盤の秀尽学園にて体も心もボロボロの状態で初登場。シホをひたすら鴨志田の元に呼び出すという仕事を淡々とこなすモブA。目も台詞も死んでる為、「こいつとんでもないことやらかすんちゃうか…」と心配になったが、そんな事も無く元気に復帰。

 

鴨志田の暴虐から救ってくれた恩に報いる為、怪盗チャンネルなる応援サイトを作って運営してくれる事に。以降、時折ブレるものの、大体一貫して怪盗団の味方をし続ける生粋の怪盗団信者。学校で浮いてないか心配になる。大丈夫?弄られたりしてない?

 

作中では大衆と怪盗団の架け橋として、掛け替えのない役割を果たしてくれる三島氏。怪盗チャンネルへの書き込みだけでは無く、自ら足で稼いだ情報で様々な依頼を出してくれる有能さ。メメントスの進行度合いは彼の依頼による所が大きい為、間接的に世界を救ったと言える。有能。

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SP回復の個人的なオススメは毎週必ず銭湯前の自販機で飲み物を買う事。そしてさっさと死神コミュを5だかに上げて、貼る大気功を買う事。これは10万(半額時は5万)円と少々値は張りますが、毎ターン7ずつSPを回復する超超優れもの。ペルソナ使いの必需品です。こんなのを量産するタケミーの技術力はちょっとドラえもんの域に達してますね。凍結混乱炎上などなど、おおよそ日常で遭遇するわけもない状態異常を即座に完治させる薬を作り上げる超技術。多分ブラックジャッククラスの天才なので、存分に媚を売っとく事をお勧めします。

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気怠げな目付きと仕草。首につけたチョーカー「へぇ、アンタもナナって言うんだ」とかは言いません。言いません。

とある事情で大病院を追い出され、今では寂れた路地裏で汚れた看板を掲げる街医者に。謎技術謎設備に謎人脈。大体謎。一応内科医らしいですが、多分ゴリ押しすれば「専門じゃないんだけどな…」とかボヤきながら外科手術もやってくれると思う。サボテンとか黒いマグカップ上げると喜びます。実用性重視ですね。可愛い。

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我等が東郷一二三さんは地味ながら非常に重要な戦術の拡張を指南してくれます。パーティメンバーの控えとの入れ替えを可能にしてくれたり、即時逃走出来る様にしてくれたりと、生命線に成るアビリティが多いです。難易度が上がってくると余計にね…

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P5キャラきっての頭脳派、女流棋士東郷一二三。通称ひふみん。ゆるキャラか。

現役女子高生の女流棋士というだけでもかなりレアキャラなのに、容姿まで整ってるもんだから半ばアイドルの様な扱いを受けている彼女。天は何物与えれば気が済むのか。

コミュ開始前の彼女は一部のマスコミやファンに追い掛け回される事に辟易しきっているため、溢れる魅力が無いとロクに構ってもらえない。そんなツレないトコも可愛いぞー!ひふみーん!

 

<ストーリーとコープに隙なし>
という感じで一つまとめさせて頂こうかなと。いや、本当に言うべきことが無いんですよ。出来が良すぎて。これが合わないって人はもう今のペルソナ自体が合わないんじゃ無いかと。そう言い切ってしまっても構わない位に出来が良い。堅実過ぎてイチャモンの付けようがない。体調崩すのもやむなしです。

 

次回、ダンジョン探索とバトル、そしてクリア済みのプレイヤーの間で何かと話題に上がる真エンドについて語っていこうと思います。語りたい事がかなり多いんですよね真エンド。あるのかないのかという話もそうですし。ボリュームヤバすぎて総当たりだとかなり時間かかりそうですから。

って事でここまで読んでくださって本当にありがとうございました。暇潰しに弄ってたプリズマの画像と共にお別れです。

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ペルソナ5 ~レビュー~

遂にきました。ペルソナ5。遂に買いました。ペルソナ5

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文字どおり、夢に見るほど楽しみにしていたペルソナ。2008年にペルソナ4がでてから、実に8年ぶりのナンバリングタイトル。買うのは2年ほど遅れましたが。

 

今日までに様々なタイトルが発売されてきました。P4のリマスター、あるいは完全版、ペルソナ4 ザ・ゴールデン。スピンオフタイトル、ペルソナQ、そしてペルソナ4 ダンシングオールナイト、ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ…畑を変えれば、ペルソナ4 アニメーション、ペルソナ4 ザ・ゴールデン アニメーション…

 

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一応Qもクリア済み。多少ならず世界樹寄りな所もあったので全てのペルソナファンにお勧めできるとは言えませんが、P3メンバーとP4メンバーが和気藹々と冒険している様はペルソナファンにとってはかなりのご馳走。食わず嫌いせずにプレイしてみる事をオススメします。


全てプレイしているわけでは無いのでハッキリしたことは言えませんが、少なくとも著しく出来の悪い作品は無い様です。シリーズ物のスピンオフとしてはかなり成功している部類では無いでしょうか。

 

しかし、それがファンとして必ずしも喜ばしいだけの事かと言われれば、正直答え辛いものがあります。勿論、自分が好きなシリーズが盛り上がっているのは嬉しい。しかし、一方でキングダムハーツという悪しき前例が存在するのも事実だからです。


<KHの業>

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「なんか、ディズニーとFFのキャラが一緒に登場するゲームが出るらしいよ」いやいやいや、そんなことあるわけ無いじゃん。そんなステーキカツ丼セットハーゲンダッツ添えみたいな事あるわけ無いでしょと。発売されるまでは半信半疑でしたね、当時。

 

ディズニーと言えば全世界の子供達が幼い頃から慣れ親しんでいる映画界の巨人。一方、FFもまたゲーム好きにとってのゲーム界のタイタン。盆と正月と夏休みと冬休みが一緒に来るようなもんですよ。そうそう信じられるものではありません。当時はリアルタイムに情報を追える様な環境が整っていなかったですからね。

ディズニー映画のキャラクターとFFのキャラクターが、自分の操作するキャラクターと同じ空間に居るという衝撃。いっそ脳に混乱が齎される程のカオス。まさに夢の様なゲームでした。

 

考えてみると、僕がアクションRPGというジャンルに初めて触れたのもまたキングダムハーツでした。未だによく定義がわからないアクションRPGですが、キングダムハーツに限っては「RPGの様な骨太ストーリーのあるアクションゲーム」という認識です。その点でも革新的なゲームでしたね。

 

てな感じで、革新性ガン積みゲームだったキングダムハーツですが、僕は現在完全に彼に対する興味を失っております。ようやく3のトレーラーだか何だかがちょくちょく出たり出なかったりしている様ですが、もう全然興味無いです。もとい、興味無いね。

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ズバリ、スピンオフ、それも本編のストーリー展開に直に関わるような物が大量に出過ぎて、流れを追いかけられなくなったからです。

 

wikipediaによると、

 

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いや多いだろ

2005年にKH2が発売されてから10年で、これだけのゲームがバラバラのプラットフォームで出ている現実。今は、なんだろ、とりあえずPS3PS4持ってれば一通りプレイ出来るんですかね。リアルタイムで追いかけられた強者は居るのだろうか…僕は358/2 Daysで早々に諦めました。PS2GBA→DSってなんなんだ…

 

このガバガバスピンオフ商法さえなければ、もっとタイトにブランドを扱っていたら、KHシリーズはFFに並ぶ、あるいはひょっと超える存在になれていたんじゃないかなと今でも夢想してしまいます。この期におよんでKH3の発売日が未定なのが全てなのでしょうけど。

 

<無事発売されたペルソナ5>
KHの前例を鑑みて、似た様な雰囲気が漂い始めてたペルソナが同じく細切れにされていくのでは…?と危惧していたのは決して突飛という程理解出来ない発想ではないでしょう?

が、無難無事息災に発売。やったぜ。程度の差はあれ、同じ事を思っていたペルソナファンは少なくないはず。ナンバリングを余りにも出さないシリーズは死ぬんですよ。ほんと良かった。ほんとに。

この文をポチポチ入力してる時点で購入15日経過。約150時間程度プレイしています。まだ全クリしてないので確かな事は言えませんが、睡眠時間を削る余り体調を崩しかける位には面白いです。やっぱペルソナはいいなと。シミジミ感じます。

 

<正統進化>
良きにつけ悪しきにつけ、今回のペルソナはペルソナ4を彷彿とさせます。よく言えば堅実、悪く言えば保守的です。

 

限られた時間の中で、日常と非日常を如何に過ごしていくかという基本コンセプトをガッツリ踏襲してますからね。日常パート、戦闘パート、共にP3、P4からの大きな変化はありません。経験者の方は間違いなくすんなり入れるでしょう。

 

<戦闘より頭を使う日常パート>
一応シリーズ初体験の方の為に軽く語っておきますと、日常パートは基本的に放課後と夜の2回行動を選択できます。時には仲間と心通わせて絆を深め、時には汗水垂らしてバイトに励み、時には自らをストイックに鍛え上げる。その選択はプレイヤーに委ねられます。

 

来るべき困難に打ち克つ為には仲間との絆が欠かせないのは言うまでもありません。
しかし、絆を深める為にはただ一緒に過ごすだけではダメです。時には人一倍の優しさや勇気、器用さなんてモノまで求められます。自分を磨く事を怠らない、いつでも頼れるリーダーで居なければなりません。なんでも大魔神を目指しましょう、そして、お金は常に志の高い貴方の味方です。人付き合いにダンジョン攻略などなど、何かと入用になる事も多いので、常に自由に使えるお金を確保しておきましょう。

 

つまり、絆、人間力、時々金!の黄金トライアングルです。何も変わっていませんね。ペルソナ。安心しました。

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常に実行可能で効果も一定である行動、常に実行可能だが時間帯や天気により効果が変わる行動、特定の曜日や期間のみ実行可能な行動が、それぞれ多数用意されています。限定性の高い行動の方が大きな効果が出ます。よって、最終的に求められるのは、「イベントで上昇する親密度やステータス、絆を深められるチャンス等を考慮、逆算した上で最大限の効率を発揮する行動計画を立てる為のプレイヤーのリアルスケジューリング能力」になります。が、まぁ、一週目はそんな事忘れて、やりたい事をやり、一緒に居たい人と居る事を強くオススメします。

 

ペルソナ初プレイの方でも、適度なバランスで行動を選んでいれば詰むことはないでしょうが、敢えて筋トレしまくる。敢えて杏ちゃんに粘着しまくる。竜司と今日も明日も走り続ける。自由に好き勝手やるのも悪くないもんですよ。

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坂本竜司君。初期面子の一人。見た目はヤンキーだが、パーティの中ではどっちかというと弄られキャラ寄りの立ち位置。というか大体弄られている。一言で言って軽率で、トラブルメーカー的な側面を持っているアホの子だが、多分誰よりも情に厚い。自己保身という概念が存在しない為、頼めば愚痴を言いながら地獄まで付いてきてくれると思います。

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高巻杏。アメリカ人とのクォーター。初期面子の一人。その日本人離れした容姿でモデル業をこなす英語ペラペラハイスクールハイスペックガール。が、コミュを進めていくと若干アホの子である事が判明する。お前もかよ。純真爛漫さを其処彼処に感じさせる事の裏返しとも言える。彼女と話してると心が洗われていくのを感じる…

 

<日常と非日常の狭間で>
攻略に要する時間もP4と同じく、SP(MPのようなポイント。スキル使用時に消費)基準で設定されていますね。先程述べた様に、スキルを使用し弱点をついて、一方的にボコボコにしていくのが基本戦略になりますので、SPの消費を避ける事は出来ません。すなわち、延々とダンジョンに潜る事は出来ないのです。ペルソナの特徴の一つとして、ダンジョン攻略中のSP回復手段が著しく乏しいのは経験者ならご存知の事でしょう

今作も例に漏れません。SPを回復するアイテムは敵からは殆どドロップせず、現実の世界でも僅かな量しか手に入りません。よって、必然的に一つのダンジョン複数回潜らなければなりません。しかし、ダンジョンに潜るとまるまる1日=2回分の行動を消費します。潜入すると非常にお疲れになるので、夜そのまま寝ちゃうんですね。ペルソナは心の力だからね。仕方ないね。

 

かといって、余りにダンジョンを放置しすぎると期限に間に合わずゲームオーバー。ここがペルソナ使いの腕の見せ所ですわ。如何にダンジョン攻略に要する日数を短くし、リアルの充実を図るか。これがペルソナ使いの至上命題と言っても過言ではない。なんかウェイウェイしてる大学生っぽいですね。単位を如何に労力を使わず取るかみたいな。

 

<怪盗と学生の二重生活>
ダンジョンと日常を目まぐるしく過ごすバランス配分が絶妙ですね。加えて表の顔が学生。裏の顔は怪盗というのが物凄く厨二心をくすぐります。

アトラスは本当にこの辺の設定上手いですよね。特別な力を持った心を盗む怪盗なんてもうその時点でカッコ良い。その正体は普通の進学校に通う高校生。カッコいい。只管にカッコいい。もうカッコいいを通り越してズルいとも言える。

 

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二重生活は古来より厨二病患者の憧れ。裏の顔という響きだけで飯が食える。

 

怪盗、それも義賊としての側面を持つ怪盗としての物語はモロにピカレスク的ですし、そこに高校生活というジュブナイル要素ミックスして面白くないわけがない。ゲーム要素がストーリーとカッチリ噛み合ってるのもポイントですね。戦闘だけでもコミュだけでも立ち行かないシステムもまた、作品の二面性を体現しています。この辺の洗練されてる感じは他の作品では中々お目に掛かれません。

 

ちゃんとペルソナしてるペルソナというのがペルソナ5に対する僕の評価です。抑えるべき点をキチンと抑えて、確実にブラッシュアップしてある。ペルソナ好きには文句なしにお勧めできる出来です。

 

というわけでペルソナ5の感想をつらつら書いてきましたが次の記事はネタバレ込々感想になるので未クリアor春からのアニメを見るというジョーカー各位は回れ右です。読んでくださってありがとうございました。